袴(成人式・卒業式)についた泥汚れの落とし方は?してはいけない対処法








袴を着るタイミングの多くは、卒業式や成人式です。大きなイベントごとなので、もちろん雨天決行、雨が降っているのに外に出かけないといけないことも。

 

雨の日だと、気をつけてもどうしても汚れがついてしまいます。また、昨日が雨で地面がぬかるんでいる場合も……。ついてしまった時にどうしたら良いのかわからない。そんな悩みをお持ちの方に役立つような記事を書いていきます。

 

果たしてこの汚れは、自分で落とせるのか、それともさらわずにクリーニングにそのまま持っていったほうが良いのか。

泥はねの応急処置は?

泥はねしてしまった!泥跳ねは小さいシミが多くて、その場ではもうどうしようもないという方が多いです。また、泥自体がへばりついていることも。

 

泥汚れは、汚れの粒子が大きく硬いので、触れば触るほど生地の奥の方に入っていってしまいます。安易に触ってしまうと、その後クリーニング業者に持っていっても、残念ながら泥の後が落としにくくなってしまうのです。

 

着物を着ていて、泥はねが気になるときは、その時は我慢しましょう。何も触らずにそのまま早めに、クリーニング業者に持っていくのが一番です。泥はねは他のシミよりもかなり難しいのです。

 

よく考えてみれば白パンツに泥はねがついた時に、洗濯したり、子どもの体操服についた泥はねのシミは家で洗濯しても取りにくいです。

 

どうしても応急処置をしたい場合は、泥はねならではの対処法をまとめていきますので、御覧ください。

 

対処法

泥汚れができて、そこがまだ湿っている時は触らないようにしましょう。泥が乾いてから柔らかい布で優しく拭いてみましょう。手で軽く揉むと少しずつ落ちていきます。また、爪で弾き落とすのもいいでしょう。

 

  • 乾いた布
  • 洗剤
  • 歯ブラシ(綿棒)

 

また強く押さえると、繊維の奥に粒子が入っていきますので逆効果です。この時、絶対に強くこすらないことと、慌てないことが大切です。

 

大体の泥が落ち、その場所にシミができていたら、布の下に乾いた布を置きます。使うものは歯ブラシ。

 

歯ブラシに洗剤をつけて、上から叩きながら泥粒を下の生地に落とすようにします。生地で柔らかい素材のものの場合は、綿棒を使っても良いかも!

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小さいググン的なものなら、このタイプがおすすめです。

 

袴のタグを見て、色落ちしそうであれば、これもしないほうが良いですが、タグに手洗いも可能のマークがあれば、やってみてください。

 

下の乾いた布に移していきますので、できるだけきれいなところを当てて、トントンしていきましょう。泥が目立たなくなるまで落として下さい。その後洗面器などに水をため、少しずつゆすぎます。

 

コツ:周囲に輪のように広がったシミが残りますので、その部分も根気よく落としていきましょう。

 

その過程で、落ちないと感じたら、その時点で手を止めることをおすすめいたします。先程も書きましたが、粒子が生地の繊維の奥底に入り込んでしまっている可能性が高いからです。

 

応急処置に失敗したら・・・

 

失敗は誰にでもあるとはよく言うけれども、その失敗が、高級な着物、また母、祖母などの形見のものだったら、ちょっと失敗しちゃった〜、ではすみませんよね。

 

失敗したと思ったらとりあえず、早めに信頼のおけるクリーニング業者に持っていきましょう。いつも贔屓にしている所があれば、そこでもいいですし、呉服屋や着物専門のクリーニング業者が高い、又はなかなかいいところに当たらなくて困っている方は、リーズナブルなところを探してもいいです。

 

クリーニング業者を探す時のポイントをご紹介致します。

 

呉服屋

着物を購入することができるのが、この呉服屋で、そこでクリーニングを受けることができます。客目線で考えると、買ったところでそのまま手入れができるなら、楽でいいですよね。

 

しかし着物のクリーニングができる呉服屋の多くは、その着物を下請け業者に出しています。つまり、呉服店は、着物のことに関してはプロフェッショナルですが、クリーニングや洗濯のことになると、専門外となるのです。

 

下請けに出すということは、それだけ期間と金額は、私達が直接クリーニング業者に出すよりも長く、そして高くなるということです。

 

信頼していて、付き合いがある呉服屋さん、自社でクリーニングを謳っている呉服屋さんならクリーニングを任せてもいいですが、急いでいる方にはちょっと不向きかもしれません。

 

着物専門クリーニング業者

こちらはなんの心配もなく、安心して着物をクリーニングに出せる業者です。専門ですからね、金額的にも細かく別れています。一般で安くクリーニングを請け負うところと違い、次着るときまでしっかりと保つクリーニングをしてるところが多いです。

 

しかし、失敗しないというわけではありませんので、専門店でも、転々とする方も。

 

専門的なクリーニングは、それなりの金額はします。家の近くの激安クリーニングだと2,000円くらいですが、その2,3倍位は考えていたほうが良いかも……。大切なものならそれなりに金額をかけないといけないということですね。

 

袴一式だと、安いところで2万円、高いところで5万円ほどです。

こんなセットが有るとうれしいですね!

 

一般のクリーニング業者

一概に一般のクリーニング業者と言いますが、実は大きく分けて2通りに別れます。とにかく安くて、一般の方が使い易いが、リスクも高いところ。

 

主に洋服を扱っているので着物のクリーニングについては、あまり詳しくないのです。また、洋服と同じように着物を丸洗いしてしまい、失敗したという事例も。生地が縮んだり樹脂加工が剥がれたりなどの事故が多いです。

 

私なら、依頼しないようにします。安物買いの銭失いとはよくいったものです。

 

しかし、一般のクリーニング業者の中にも、技術が高く、着物専門のクリーニング業者にも負けないところもあります。ただし、この業者はかなりレアです。もし、あなたが普段、そういうかなり技術が高くて信頼における業者に委託しているのなら、ラッキーですね。

 

まとめ

 

泥跳ねしてしまって落ち込んている方、だから今日は出たくなかったのよ、と後悔してしまう方。皆様色々な思いがあるでしょうが、そんな思いを受けて、しっかりクリーニングしてくれる業者に出会えたらうれしいですよね。

 

私もたくさん救われてきました。泥はねやシミで迷っているみなさんにも、納得のいく金額でキレイに戻った時の快感を味わっていただきたいと思っています。







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