袴といったら使う場面たくさんありますよね。成人式、卒業式などの一大イベントに使われることが多いです。新しく買う方もいれば、親や祖母に譲ってもらった方もいらっしゃると思います。
そのイベントが終わった時に、多くの方がクリーニング業者に依頼するでしょうが、いったい幾らくらいするんだろうと疑問が出てきます。
袴はその特殊な折線から、自分での洗濯は難しいです。私は高校生の頃、弓道していたのですが、その時の袴を、言われるがまま自分で洗濯をして、大変だったのを覚えています。
皆様がイベントで着る袴は、私が洗濯してしまった弓道の袴とは違って、質のいい生地が多いので簡単に丸洗いはできませんよね。
※弓道や剣道や合気道で使う袴の家での洗い方はまた別で、まとめていきたいと思います。
では、まずはクリーニングの相場料金を見ていきましょう。
〜もくじ〜
クリーニング料金の相場
着物のクリーニングは、正直ピンきりです。正月近くなれば、クリーニングの前で「着物のクリーニングします」のノボリを見かけることも多くなるでしょう。
その一方、着物は袴を専門的にしているクリーニング業者もございます。その業者はちょっと料金が高くなったりします。なんで高い料金と、安い料金とで差があるのでしょうか。
その理由は安い業者の殆どは、そのまま丸洗いのみ行っている事が多いです。そのまま丸洗いをしても、残念ながら次の機会に出した時に、カビやシミの原因になってしまうこともございます。せっかくクリーニングに出したのに、これじゃあもったいないですよね。
また、高額な料金を取る業者は、何をしているかというと、 安いところと比べて、洗いの行程そのものが全く違うことが多いのです。
例えば、裾や膝辺りなど汚れがひどい箇所や、汚れやすい場所(見えない汚れがついている場合が多い)は必ず下洗いをします。他も着物とは一緒に洗わず1着ずつ洗ったり、とにかく手をかけています。
また、安いところに持っていって失敗したという事例も少なくありません。そこまで着るタイミングがないのであれば、次に出した時に、着る前にかび臭くてまたクリーニングに出さないといけないという事態にしないためにも、ちゃんとしたクリーニング業者に出すことをおすすめしております。
因みに、金額が高い、ちゃんとしたクリーニング業者は着物のみで、1着:7,560円するところも。
安いところは3,000円くらいで受けてくれるところもあります。
まぁ、これは袴だけの話で、その他一式をクリーニングに出すと、3〜5万ほどかかるのが一般的です。
その着物の装飾や大切さや高級さでクリーニング業者を選んだら良いと思います。1つ気をつけないといけないのが、高くても他に委託をしているところがありますので、高ければいいというわけではないですね。
さて、クリーニング代の相場を見てきましたが、やはり着物や袴はかなり金額に差がありますね。
袴に関しては家での洗濯はできないということでした。流石に無理だったようです。なので、上に着る着物の手入れ方法をまとめていきましょう。
家での洗濯できる着物の見分け方
まずは洗濯タグを見てみましょう。そこに家で選択可能のマークがついていれば、洗濯OKです。
桶マークがついているものは基本水洗い大丈夫です。
- 裏地がないもので、透けない素材で作られた単衣
- 木綿やウールの天然素材、ポリエステルなどの化学繊維で作られた着物
も自宅で洗濯できるものもありますが、基本自己責任になりますので、注意しておきましょう。
着物の洗い方
まず脱いだ着物を見てみましょう。その着物の素材は何でしょうか。大体の着物はデリケートな素材が多く、クリーニング業者もかなり気を使うところです。
まず確認していただきたいのは、脱いだ直後に汚れていないかと、その汚れがどこの部分でどれくらいかを確認していただきます。
事前の注意点や準備するもの
事前に注意しておかなければならないことがありますので、この項目を注意しておきましょう。
- 「そでたたみ」した着物がピッタリ入る洗濯ネットを用意する
- 色落ちしないものか確認する(洗濯可のものであっても)
- 和服用のハンガーを用意する
- 洗濯機にドライコースがあることを確認する
- 洗濯タグは必ず確認、ない場合は購入先でチェック
これだけは確認と準備を行ってから作業に移るようにしてください。それができない方は、汚れなどがついた時はクリーニング業者に持っていくことをおすすめいたします。
絶対に家で洗濯できないもの
- 正絹の着物
- 絞りや刺繍などの装飾があるもの
- 裏地のある着物
- アンティークな着物や高価な着物
これらを持たれている場合は、いえでの洗濯はダメです。とにかくNGです。クリーニングのプロにお任せしましょう。この確認が終わりましたら、洗濯の仕方に移りましょう。
家での洗濯の仕方
それでは、家での洗濯の仕方をまとめていきます。ココからは自己責任になりますので、不安な方はクリーニングに任せたほうが良いでしょう。着物で人気の高いクリーニング業者の料金を後ほど比較してまいります。
①汚れの箇所をチェックしておく
どこにどんな汚れがついているのか、チェックしてみましょう。あまりに大きな汚れがついてしまった場合は、あえて触らずにクリーニング業者に持っていくか、その部分だけ応急処置するのもありですね。
②着物を「そでたたみ」する
この「そでたたみ」はご存知でしょうか。浴衣や着物はこのたたみ方でしまいますので、必ず覚えるようにしておきましょう。
こちらのサイトがわかりやすくて写真もついていたので、おすすめです。
③着物を洗濯ネットに入れて洗濯機に入れる
注意点でも書きましたように、着物をそでたたみした時に、ぴったり入るサイズを用意してください。大きすぎたり、小さすぎるとせっかくたたんだのが、意味をなしません。
洗濯ネットは100均でもよく見かけますが、着物のサイズに合うものとなると、それなりにちゃんとしたものを選ぶ必要がありそうですね。
④洗剤を選ぶ
ウールの着物はちょっと気を使わないといけません。ウールが洗える洗剤をチョイスしましょう。ドラックストアでも売っている所あると思います。おしゃれ着専用の洗剤で、他のおしゃれ着や繊細なものにも使えるので便利です。
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また、注意点として洗浄力の高い洗剤は色落ち・色移りが多いので使わないようにしましょう。アルカリ性のものが強力な洗剤のことが多いようです。
⑤洗濯機のコースを選ぶ
洗濯機はドライにしてソフトに洗います。普通コースなど強い力で洗濯するとネットに入れていたとしても型崩れの原因になるため避けましょう。
⑥和服用のハンガーにかけて干す
これは、洗濯しなくても、着た後にちゃんとハンガーにかけている方が多いと思いますので、いうこともありません。ただ、直射日光のもとで干すと変色の原因になるので、陰干ししてください。
これで着物を洗えたことと思います。再三言いますが、自己責任になりますので、大切なものの場合はクリーニング業者に持っていくことをおすすめいたします。
まとめ
袴の家での洗濯は残念ながらできないようでしたが、その上の着物でしたら、タグによって選択できるものもありますので、参考にしていただければ幸いです。
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