3歳のお嬢様には着物に被布を。5歳、7歳のお坊ちゃん、お嬢様には着物を。
七五三ならではの、キレイで可愛い着物を着ることができますが、3歳、5歳になると、着た後の汚れが大きく目立つこともあります。その中で一番多いのは、よだれのシミや、食べかすの跡の汚れ。
小さなお子様なら、そんなに怒れなくて、どこに気持ちをぶつけて良いのかわからないお母さんもいるかもしれません。
仕方ないものとはわかっていても、小さい子供に着物を着せる大変さ、そして汚れるリスク、スタジオで働いていたので私にもよくわかります。
汚れてしまった着物のシミの落とし方はどうしたら良いの?そんな疑問から、クリーニング業者に突撃訪問して、解決策を探ってまいりました!お子様の着物汚れで迷われている方には是非見ていただきたいです。
手で洗っても大丈夫な着物
お子様の着物で多いのは「ポリエステル」の着物です。このタイプなら、高確率で家で洗濯することが可能です。タグで水洗いが可能化確認してみましょう。
また、その他の生地や高級な着物は殆どがクリーニングです。よだれや食べかすが付いても、そのままクリーニングに持っていくことをおすすめいたします。
そちらのほうが、汚れもキレイに落ちやすいです。
シミの種類の見分け方
家で洗濯可能な着物をお持ちの方、まずは、着物についてしまったお菓子や固形のものを落としていきましょう。また、乗りすぎた液体(よだれやジュースなど)などは抑えずにティッシュなどで、軽く吸い取っておきましょう。
使うものはその時に持っていたハンカチ、もしくは何も持っていなければ指先を使っても大丈夫です。固形のものを弾くように落としていくのが大切です。そのあとシミが広がらないように、ハンカチやティッシュで吸い取るような形で応急処置をしていきます。
出先なので、大した道具は持っていないでしょうから、あまり触りすぎないのがポイントです。
これからは、種類別で家でできるシミの落とし方をまとめて書いていきましょう。
・油性の汚れ
油性のシミといったら、インクや口紅、ファンデーションなどですね。3歳の子どもは、初めての化粧で、触ってしまう子が多いので、この汚れはよくつきます。また、ポテチなどのお菓子の油も。
子どもが食べるお菓子の中ではポテチが油性マジックを落とせると言われるほどの油分を含んでいますね。
では、その汚れに関して落とし方を見ていきましょう。まず、使うものを紹介いたします。
- 布(ハギレ)
- ガーゼ(綿)
- アルコール
①、着物についたシミの下にハギレなどの布を敷きます(裏地がある場合は裏地にシミが写ってしまうかもしれないので、このやり方はおすすめしません。何もせずにクリーニング業者に持っていきましょう)。
②、ガーゼ(綿)にアルコール(ベンジンでも可)を含ませます。
シミの上からアルコールを含んだガーゼをトントンと優しく叩いて、下の布にシミを移していきましょう。
・水性の汚れ
水性の汚れは簡単に言えば食卓で出るようなものです。例えば、この場合でいうとお茶でしょうか。これらを簡単に落とす時に使うものをご紹介します。
- 布(ハギレ)
- ガーゼ(綿)
- 食器用洗剤(15倍に薄めたもの)
食卓で着く汚れなので、食器用中性洗剤で落とせるというのは、容易に想像できると思います。やり方は油性のシミのときと同じ感覚です。
①、着物についたシミの下にハギレなどの布を敷きます。
②、食器用の中性洗剤を水で15倍に薄めたものを直接シミの上にたっぷりと含ませましょう。
③、シミの上から綿のガーゼで、トントンと優しく叩いてください。小さいシミでしたら綿棒を使ってみても良いかも。布にシミを移していきましょう。
油性&水性
ものとしては、バターとか、マーガリンとか。マヨネーズやチョコレートもこれに当てはまりますかね。子どもの食べかすのほとんどだ(笑)
やり方のイメージとしては、油性の汚れ→水性の汚れの順で落としていきます。油性のシミ抜きのほうが手強いので先にしていきましょう。
染み抜きの際の注意点
落とし方がわかったら、その中で特別注意しておかないといけないこともありますので、まとめていきましょう。ここだけ注意をして染み抜きも行えば良いですが、ちょっと難しいかもしれません……。
擦るのNG?
着物をこすると生地が傷み、その後、クリーニング業者に持っていってもシミが取れにくくなってしまうので、かなり注意が必要です。
私の知る凄腕のクリーニング業者さんは、だいたいこの擦らないのところで、ひどくなって持ってくる方が多いと言われます。
叩き取りしたつもりでも、どうしても人が行うことですから、ちょっとは擦ってしまいます。そのちょっとしたこすりでも、生地によっては大きなダメージになりますので、不安な方は、染みができたら触らずに、クリーニング業者に持っていくほうが良いです。
おしぼりNG?
また、その場でお絞りで拭く場合も、「あっ!」と思ったらおしぼりでこすったり、拭いたりする方もいます。こすりの原因にもなりますし、汚れの種類、着物の生地によっては、おしぼりのアルコールが悪影響になり、変色や傷の原因になりますので止めましょう。応急処置は上で説明したようにしましょう。
ここまでやって、失敗した、怖いからもうクリーニング業者に頼みたい。という方は信頼できるクリーニング業者をご紹介していきますので、参考にされてください。
また、この処置のあとも、完全にきれいになったわけではないので、できればクリーニング業者か、家で洗濯をするようにしましょう。
まとめ
お子さんがいると大変ですよね……。また、着物も安いものではないからショックも大きいかも。そんな皆様のお役に少しでも立てているのなら幸いです。
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